第5回i.con岐阜塾のご報告
日時:2010年4月20日(火)19:00~
場所:岐阜都ホテル11 F 「ダイヤモンド」
主催:株式会社コンティグ・アイ
2010年4月20日(火)に第5回i.con岐阜塾の勉強会を開催し、岐阜県を中心とした様々な職種の企業関係者8名の方にご参加いただきました。

この勉強会では「ヒトとヒトとの繋がり」を大切にし、自分の考えを伝えることからスタートし、「語れる人」を目指していきたいと考えております。
今回のテーマは引き続き、『The・i.con岐阜塾的事業仕訳け~岐阜に必要なもの,必要のないもの,予算カットか凍結か継続か~』でした。今回は主に大垣市にあるソフトピアジャパン,各務原市のテクノプラザについてと、柳ヶ瀬再開発について、話題となりました。
以下に内容をまとめました。
「ソフトピア ジャパン」について
[参考]
ソフトピアジャパン(Softopia Japan)は岐阜県が大垣市に1990年代より整備した先進情報産業団地、またはこれを運営する財団法人。総面積は12.7ヘクタール。170社以上のIT関連企業が集結しIT関連技術者2,000人超が働いている。 財団法人ソフトピアジャパンでは、IT人材の育成、ベンチャー企業の育成をはじめ、研究開発支援・技術支援などの支援を行っている。
(ソフトピアジャパン-Wikipediaより)
[内容](
は賛成意見、
は反対意見)
- 現在、携帯端末向けアプリケーションソフト開発の世界的拠点の1つになっている。最近話題の米アップル社製iPhoneはアプリケーションソフトのカスタマイズ使用が売りである。ダウンロードランキング世界トップ10に入るiPhoneアプリケーションソフトが、実は岐阜で生まれている。
(iPhoneアプリとして有名な「セカイカメラ」開発元の本社は東京だが、研究開発施設はソフトピアジャパン内にある)
- 参加無料のiPhone塾なども催している。iPhoneに目をつけている点、iPhoneを通じて箱モノをうまく活用できている点で岐阜県は全国的に評価されている。
- 岐阜県などがソフトピアジャパンを軸に人材・情報の交流を年月をかけて行ってきた。短期間でこの流れ作りはできない。箱モノといえば箱モノになるが、良い成功例である。県庁の担当者が良く動いた。
- 人材を育てている点で評価できる。IT人材が集まりやすくなっている。現時点で成功しているといえるが、今後もさらなる発展が期待できる。
- 人材の活かし方・発掘の仕方次第で特に必要はないのではないか。
- 県内企業があまり入居していない。県外から企業を呼び込み、成功すると岐阜発の技術だと発表する。本来の目的に沿っていないのではないか。
- 民間の感覚を持った県庁職員が動いたおかげ。このような人材活用を県はもっと積極的に行うべきである。
- 成功しているが、建設資金をかけ過ぎ。
- 成長前のベンチャー企業が入っていない。入りにくい。
- 行政が関わる点で使用しにくい。申請から入居までに時間がかかる、家賃が高い、など。
- ITバブルの波に乗っただけ。センスがない。経営する、という感覚が抜けている。
(その他)
- iPhoneに注目している点で評価されているのは理解できる。iPhoneをどう活かしていくのか、今後の課題である。地方議会や教育現場での利用、聴覚障害者の利用など、アイディアは溢れている。
(その他)
- 補助金のかけ方に問題がある。もっと人材育成に使うべき。また行政は安定した大手企業、実績のある企業しか認めない。これではだめ。
(その他)
- テクノプラザを含め、前知事の悪い判断。「良い借金」ではない。作る前に、市民が何かしら声を上げるべきであった。
「テクノプラザ」について
[参考]
テクノプラザは岐阜県が各務原市に整備している先進情報産業団地(研究開発拠点)、VR(バーチャルリアリティー)技術、ロボット技術などの科学技術の研究開発拠点である。21世紀型モノづくりの拠点として、岐阜県科学技術振興センター、VRテクノセンターを中心に、ITとモノづくりの融合を推進している。また、ベンチャー企業の育成をはじめ、新技術創出、モノづくり支援などを行っている。テクノプラザ出身の企業からは上場企業(日本一ソフトウェア)も誕生している。
(テクノプラザ-Wikipediaより)
[内容]
- ソフトピアとは対照的に、これは失敗例。交通の便が悪すぎる。
- アネックス2という施設は入居率が悪く、赤字なので閉鎖が決定している。赤字を出しているのに、近くの山にまだ新規造成地を作っている。
- この箱モノを使わずに、関市に「岐阜イノベーションセンター」を現在建設中。テクノプラザ内にも航空産業のための施設があるのだが。
- 夜間進入禁止。これではIT関連企業には使用し難い。
- VRテクノという施設はバーチャルリアリティー(VR)産業発展のために作った。その当時流行していたから、補助金が出たから、作った。この思考が単純すぎる。
(その他)
- 関市にある中日本航空専門学校はテクノプラザに校舎移転計画があったが、頓挫した。
- 「岐阜イノベーションセンター」開発計画とは機械材料研究所という施設に作る計画。
今年度中に整備、来年度から運用。
主に航空機関連産業の発展のためという名目がある。関工業団地の企業とも連携している。
その他
■国の補助金政策について
- 補助金政策そのものが間違っている。本当に必要な事業に使えていない。有効な使い方ができていない。
- 補助金を国から取ってくることが県の役人の仕事、ステータスになっている。これは間違っている。
- 補助金を使ってお金をかけて事業を行い、その先何をするか。先を見据えていない。
- 経済産業省、厚生労働省、農林水産省など、似たような事業をやるにしても補助金の支給機関がバラバラ。取ってきても、使うほうは使いづらい。縦割り行政であるが故の弊害である。この縦割り支給の仕組みをなんとかしようと国と地方は動いているようだが。
- 岐阜県がもっと県内企業が補助金を使い易いように、リーダーシップを取って改善していくべきである。
- 今の補助金支給は国が先導している。逆もあっても良いのでは。(企業や大学が国に技術を提案していく方式。)
■岐阜市中心部の道路上にあるメーター付駐車場
- 自転車が通りにくいので要らないのではないか。
- 設置費用をペイ出来るか出来ないかは自治体であるため、あまり問題ではなく、収益があるので市は廃止しない。
■岐阜競輪場について
- 競輪場で働いているのは、市や県の職員の親族が多い。存続問題が上がっても、その意味で職員からの反発が多い。
- 誰かしらが競輪場によって潤っている。そうなるとその人たちを守るため、廃止の方向に向かえない。考え方が古い。
■市立の岐阜薬科大学、岐阜女子短期大学
- 市が運営する意味はないのではないか。
- 大学生はその地で生活を営むため、お金を落としてくれる。大学生が元気になる街づくりは必要である。逆に高校生は使うといっても親の金。市岐商が立命館高校になっても、現市長が訴える経済効果はあまり期待できないのでは。
- 有名私立高校であれば県外からの学生誘致が期待できないか。
- 有名私立高校よりも有名大学を誘致したほうが経済効果は望めないか。
■柳ヶ瀬の再開発について
- 人が集まらない。街自体に魅力がない。店にも魅力がない。坪単価が高すぎる。面白い店、いい意味で変な、やんちゃな店がもっと増えないか。
- ゼロからの街づくりを行わなければ。最初の数年間を家賃ゼロで貸し出し、それを岐阜市が補填していくやり方などできないだろうか。
- 柳ヶ瀬には船頭が多すぎる。古い考えでは再開発など無理である。
- 柳ケ瀬の再開発がうまくいかない限り、岐阜市は元気にならない。
- 市内で行われているお祭りのときの歩行者天国の屋台なども毎年同じ光景。目新しさが全くない。もっと人が集まる面白いイベントなど出来ないか。
- 従来以前の考え方では名古屋の栄でも、岐阜の柳ヶ瀬でも、街づくりはうまくいかない。現代は個々の考え方が多様化している。また情報はインターネットを通して得る時代。マニアックな考え方がウケる時代。現在名古屋に、サイエンスカフェというものがある。
- 面白そうだ。柳ヶ瀬でも出来ないか。次回までに企画案を作る。まずはi.con発で“やってみよう”。言うだけではなく、始めることが大切。まずはサイエンスカフェとして始め、その先は○○カフェと内容を変えていくのも良い。
- 岐阜大学の先生などを招待すれば、岐阜市民が岐阜という地域を知る良い機会にもなる。
- 「ヒトとヒトのつながり」はいくらインターネットの時代になっても、やはりなくならない。大切なことである。
- これだけ異業種が集まっているからこそ、出てきた成果の1つである!
以上、様々な意見が交わされました。今回は個人的には、「人は、人と出会って“人”となる」という言葉を思い起こさせられた良い機会となりました。
ご参加いただいた皆様、厚く御礼申し上げます。またこれからも本勉強会を宜しくお願い致します。多くの皆様の参加をお待ちしております。
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